子供が「学校へ行きたくない」といったら、親としてどういう対応をしたら良いのでしょうか?
学校生活を楽しんでいると思っていても、ある日突然やってくるかもしれない「学校へ行きたくない」。
こういった場合、どのような対応にするのが良いのでしょうか?
突然やってくる「学校へ行きたくない」
子供の「学校へ行きたくない」は、ある日突然やってきます。
学校の授業やお友達関係、これまで大きなトラブルはないと思っていたのに、朝ご飯を食べる前の長女の「学校へ行きたくない」発言。
正直とてもビックリしました。
子供が「学校へ行きたくない」というと、何がどうしたのか、何があったのか、どうして学校へ行きたくないのか、昨日の夜は何も言ってなかったやん?など頭の中をこれらのワードが駆け巡ります。
ビックリする&心配するという気持ちから、ついつい尋問のように問いただしてしまう親御さんも多いのではないでしょうか?
問いただしても子供は泣いたり、だんまりだったりでなかなか打ち明けてくれないことも多いですよね。
「学校へ行きたくない」理由は?
学校に行きたくなくなる理由は、小学生の場合は低学年と高学年で違います。
低学年の場合
1年生~3年生までの低学年が学校へ行きたくない理由は、環境の変化や学校での失敗などが原因であることが多いです。
1年生は、幼稚園や保育園との環境の違いになかなかなじめなかったり、給食が苦手というのが具体的な理由です。
最近の小学校は、わたしが子供のころのように全部食べ切るまで食べさせることはないようです。掃除の時間も泣きながら食べる、今の時代では見かけません。
嫌いなものを全く食べなくていいということにはなりませんが、量を減らすこともできますし、最悪の場合残してもOKという小学校がほとんどです。
でもやはり好き嫌いが多い子供は、給食の時間を苦痛に感じ、行きたくないと訴えてしまいます。
2年生や3年生は、小学校の生活やルールには慣れてきていますが、また違った悩みが出てきます。
それが学校での失敗を友達にからかわれてしまうというものです。
例えば、休み時間にトイレに行き忘れ、授業中に先生に「トイレに行っていいですか?」と聞けずに、そのまま教室で漏らしてしまったり、もしくはギリギリまで我慢してトイレに行く途中の廊下で漏らしてしまう。
気分が悪いのに頑張って給食を食べていて、吐いてしまう。
そんな失敗を友達にからかわれてしまったことが原因で、学校へ行きたくなくなってしまうこともあります。
また学年が上がるにつれて、勉強についていけなくなってしまうことがあります。
高学年の場合
高学年になると、低学年とは違ったことが原因で「学校へ行きたくない」となってしまいます。
特に女の子に多いのが人間関係です。
仲間外れにされた、話しかけても無視されたなど、クラスでの孤立や、先生との相性が悪いなど、人間関係で悩んでいることが考えられます。
また親のプレッシャーから、「良い子でいなければいけない」と感じで生活している子供は、ある日突然爆発してしまって、「何もしたくない」「学校へ行きたくない」となってしまうことも。
「学校へ行きたくない」は新学期が多い
「学校へ行きたくない」は、新学期が圧倒的に多いです。
特に長期休みの夏休み明けの2学期は、1年生~6年生まで共通して多いです。
その理由は、
- 学校生活が窮屈に感じられる
- 夏休みの宿題が終わっていない
- 体調が整わない
などが多いです。
もちろん1学期から友達関係や先生との関係に悩んでいた子供は、長い休みで人間関係のストレスから解放されていたので、余計に行きたくないと感じるでしょう。
「行かなくて良いよ」は正解?
「学校へ行きたくない」子供を無理矢理学校へ行かせることはしなくていい、といわれることが多いですよね。
芸能人の不登校の体験談などがよくネット上に上がっていますが、無理に行かなくて正解だったというものがほとんどです。
もちろん学校がすべてではありませんが、学校に行かなくなってしまうと勉強も遅れてしまうし、嫌なことから逃げていて、将来社会に出てやっていけるのかなど、心配になってしまうものです。
親は自分の今までの経験から、子供にアドバイスをしようとします。
「ママもそんなときがあったけど頑張ったよ」「学校へ行かないと困るのは自分だよ」「学校へ行くのが子供の仕事だよ」などといった言葉は、子供が学校へ行こうと思わないだけでなく、親子のコミュニケーションの問題に発展してしまいます。
「学校へ行きたくない」といった、この言葉だけでOK!
子供が「学校へ行きたくない」といったときに、子供にかけてあげたい言葉が、「そうなんだね」です。
まずは子供の言葉をしっかり聞いて、アドバイスや注意なんかしないで、「そうなんだね」「そうだったんね」と共感して寄り添ってあげることが大切です。
そうすることで子供は「ママやパパは話をちゃんと聞いてくれる」と、自分からいろいろな話をしてくれるようになります。
途中で親が「でも」とかいろいろ口を出してしまうと、逆に口をつぐんだり、不満を抱えたままで終わってしまいます。
このときのわだかまりは、中学校、高校、大人になってからも残ります。
かもる家の体験
かもる家は長女が「学校へ行きたくない」といいました。
長女の場合は、学期の途中でした。
前々から、意地悪してくる友達がいるという話は聞いていましたが、そんなに深刻な感じではなく、他にもたくさんの友達がいるため、「嫌な子の1人や2人いるよ~」と深刻に捉えていませんでした。
でも長女の気持ち的には限界だったようで、朝ごはんのときに「学校へ行きたくない」といいました。小学校4年生のときです。
朝は忙しいので、行きたくない云々の話をじっくり聞く時間がありません。次女のお世話もありましたから。
その日はとりあえずお休みすることにして、ゆっくりと話を聞きました。そのときのわたしはどういう対応が正解なのかわかりませんが、無理矢理行かせても良いことにはならないだろうなと感じました。
わたしの性格上、話の途中で口をはさみたくはなりましたが、ぐっと我慢しました。
長女から出たのは、意地悪してくる1人の女の子の意地悪がひどいという内容でした。確かに聞いていて、ひどいなと思いましたし、ずっと我慢して学校に通っていた長女も頑張ったなと。
一通り話を聞いて後はずっと1日一緒にいただけです。
一緒にテレビを見たり、ご飯を作ったり、洗濯物をたたんだり。
友達や学校の話は最初のそれっきりです。
夜になって、「明日学校行けそう?」と聞くと、「わからん」といいましたが、1日休んだことで少し気持ちが楽になったのか、次の日はしっかり学校へ行ってくれました。
でも、「学校へ行きたくない」というのは1回だけではなく、定期的に2回3回とありました。意地悪が限界を超えたときなんでしょうね。
長女の場合は、「学校へ行きなさい」とわたしが追い詰めなかったのが良かったようです。それからも学校で何かあると、ため込む前に自分から話してくれるようになりました。
小学校の間は、高校のように出席日数をそれほど気にすることはありませんから、子供の悩みや抱えているストレスの多さなどをしっかり理解して、愛情を持って接してあげることが大切です。
「学校へ行きたくない」は、働いているお母さんにとってはとっても困る一言です。「仕事に行かなきゃいけないのに!」という焦りもあって、ついつい子供を責めてしまいがちに。
まずは深呼吸をして、少し時間をかけて子供の声に耳を傾けてみましょう。
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