40代に突入したときから、興味を持って書き始めたエンディングノート。
人生100年時代において40代は人生の折り返し地点。
まだまだ先は長いので、興味はありつつもエンディングノートは必要ないと思っている人も多いかもしれませんね。
エンディングノートは人生の折り返し地点だからこそ、書くべきなんです。
家族の保険や口座管理、子どものことなど全部ひとりでやってるよ、という主婦の方も多いのではないでしょうか?
私も旦那は家や子どものことはすべて私任せなので、私に万が一のことがあったら子どもが大変です。
そんな私のような人は絶対早めにエンディングノートを書いておくことをおすすめします。
エンディングノートは、自分の人生の最期について記すノートです。
「自分の人生の最期なんて考えたくない!」「もっと年を取ってからでいいよ」という人も多いかもしれません。
でもエンディングノートを書くことで、自分の家族や友達にいいたいことや希望を、文字で伝えることができます。
エンディングノートでは、主に「入院・介護・葬儀・納骨・相続」について書かれることが多いです。
遺言書は「死後」について書くもので、財産の相続に関することや子どもの認知など、書ける範囲が決まっています。
なんでも遺言書にかけるわけではないのです。
遺言書は法的な効力がありますが、エンディングノートにはありません。
そのためエンディングノートはどのようなことでも自由に書き記すことはできますが、法的な強制力はないので、希望通りにいかないことももちろんあります。
エンディングノートは生きている間のことも書くことができるので、身近な人が困らないよう万が一、病気や事故で意思表示ができなくなった場合でも安心です。
私がエンディングノートを書こうと思った理由は、私に万が一のことがあったとき、子どもが困るからです。
我が家は加入している保険や保険の内容、預貯金、ローン返済、知人の連絡先など、主人はまったく知りません。
教えていないわけではありません。
例えば保険に加入する際、どの保険会社でどのプランを選ぶか相談しても「任せるわ」で終わりです。
医療保険・生命保険だけでなく子どもの学資保険などに対してもそうなんです。
もちろん、保険以外も万事この調子です。
信頼されているといえば聞こえはいいですが、面倒なことは他人任せにしたいのです。
私的にはまったく納得がいかないので、何度も「そんなんで私になにかあったらどうするつもり?」と口が酸っぱくなるほどいってきましたが笑って終わり。
そうすると子どもにしわ寄せがきてしまうのは目に見えているので、主人というよりも子ども向けにエンディングノートを書きたいと思いました。
エンディングノートは人生の折り返し地点、40代で書くのがおすすめです。
むしろ書くべきです。
理由は、これからの人生のプランがある程度決まってくる年代だからです。
30代より下の年齢だと転職や結婚するかどうか、子どもを出産するかどうかなどによって、これからの人生のプランが大きく変わってきますよね。
また、子どもがいてもまだ自立には早い年齢ですし、両親も若くまだまだ元気。
どのような未来になるのか、見通しが難しいです。
逆に70代以上になると、これから迎える終活のためにいろいろな情報を集めたり、人生を振り返ったりする際に、気力が衰えてしまってスムーズに進まない可能性もあります。
40代は仕事や結婚、育児なども落ち着いてくる年代ですし、今後の人生プランを落ち着いて考えることができます。
つまり満足のいく終活に適した年代ということです。
エンディングノートは自分自身に万が一のことがあったとき、家族や身近な人たちに希望を伝えられるので、書いておくべきだと私は思っていますし実際に書いています。
でもなかには、エンディングノートが必要でない人もいます。
それが、普段からコミュニケーションを密に取っている場合です。
普段から、希望する葬儀や、預貯金、保険、延命治療、何かあったときに連絡してほしい人など、伝えている人は、必ずしもエンディングノートという形で希望を残す必要はありません。
40代でエンディングノートを書くメリットは大きく3つあります。
相続という点からも、どのくらい資産があるのか把握しておくことは大切です。
我が家は預貯金の銀行口座を複数持っていて、ちょびちょびとお金が入っている状態です。
どの銀行に口座があって、それぞれ残高がいくらかは私しか知りません。
主人の浪費癖が治らないため、主人に貯金の話はしません。
あるとわかると「これくらいいいやん」と無駄遣いしたくなるのが目に見えていますから。
だからそっとエンディングノートにまとめています。
それに最近では通帳レス銀行もありますよね。
ネット銀行だけではなく、通帳を作ると管理費用が掛かってしまうという大手都市銀行も。
通帳があれば、家族も口座の残高確認や解約などの手続きができますが、通帳レスの口座だとそもそも口座があるのかどうかすらわかりませんから。
エンディングノートを書くにあたり、自分の人生もしっかり整理することができます。
しっかりと自分の人生を振り返ることで、自分が何を望んでいるのかが見えるようになり、悔いのない就活ができるようになるのです。
突然の事故や病気で残念ながら意識を取り戻さないまま…ということあります。
普段、気恥ずかしくて面と向かって言えない感謝の言葉も残せるのがエンディングノートを書くメリットです。
では、エンディングノートを書くための準備をご紹介します。
準備といっても特別なものは何も必要ありませんよ。
エンディングノートを書くために必要なものは、ノートとボールペンです。
本屋さんへ行くと、エンディングノートの書き方とともに実際に書き込めるノートも売っていますが、高いですし、大学ノートで十分です。
手帳をつけている人はそこに書き込んでもいいですね。
私もはじめは手帳に書いていたんですが、毎年書き直すのが面倒なのと修正や付け加えることが後から出てきたときにボロボロでわかりにくくなるため、Googleのスプレッドシートを利用しています。
見てほしい子どもと共有することで、いつでも確認が可能です。
子どもにもママに何かあったら見るように伝えています。
きちんとしたものを使いたいという人や、本格的にきちんとしたフォーマットで書きたい人には、市販のエンディングノートがおすすめです。
コクヨの「もしもの時に役立つノート」はB5と使いやすいサイズで、情報を1冊にまとめられるので、「もしも」のときに役立ちます。
長期保存にも適した、「コクヨ帳簿紙」を採用しています。
ディスクケースや写真入れもついていて使いやすいと人気があります。
エンディングノートの書き方に決まりはありません。
自由に自由なことをかけるのがエンディングノートのいいところです。
とはいえ「自由に何でも」となると、どうやって書いたらいいのかわからないという人もいると思います。
各項目を決めてから書くと書きやすいですよ。
この5項目について書くのがおすすめです。
書いていくうちに思いつく項目があれば、増やしていきましょう。
自分の生年月日や出生地、好きなものなど、自分のことをいろいろ書きましょう。
預貯金や不動産、株など自分の財産について書きます。
通帳がないネット銀行や通帳レス口座についてはIDやパスワードも含め、しっかり書き残しましょう。
スマホのパスワードなども残しておくと安心です。
家族であってもパスワードは教えてもらえないようですよ。
持病や飲んでいる薬、万が一の時の延命治療をどうするかなど、治療方針について書きましょう。
どういった葬儀を希望するか(家族葬がいい、葬儀は不要など)、葬儀に参列してほしい人、お墓や納骨への希望も書くと家族が困りません。
最近では樹木葬も人気がありますので、そういった希望があれば残しておきましょう。
相続するものがあれば書いておくとよいでしょう。
ただし、エンディングノートには法的効力がないので、必要であれば遺言書を作成してください。
40代でエンディングノートを書くときにはいくつか注意点があります。
エンディングノートはある程度自分の未来を予測して書くことが大切です。
例えば私の場合、40代後半~50代前半で子ども2人が大学に進学予定なので、大きく貯金が減ります。
それを見越したうえで、財産がどのくらい残せそうか書きます。
「財産がありそうなこと書いといて、結局ないやん」と、ぬか喜びさせないようにしましょう。
エンディングノートは1度書いたらそれでおしまい!というものではありません。
40代はある程度将来が読みやすい年代とはいえ、状況は変わりますよね。
そのため、状況が変わったり、自分の考えた変わったりしたときに、どんどん更新していきます。
見直しは1年に1回程度がおすすめですよ。
誕生日や元旦など、見直す記念日を作っておくと忘れません。
私は手帳に書くので、新しい手帳を書き始めるタイミングで、見直していますよ。
エンディングノートは家族に「今」見られたくない内容も書くと思います。
知られたくない預貯金や家族への感謝の言葉など、見られると恥ずかしい内容も。
だからといって、見つかりにくいところに保管すると、必要なときに読んでもらえず、意味のないノートになってしまうことがあります。
見つかりにくいところへ保管するなら「何かあったら引き出しを見て」など、家族に伝えて置くようにしましょう。
エンディングノートは40代が書き始めるのにぴったりの年齢です。
私のようにスプレッドシートを使ってもいいですし、大学ノートや市販のエンディングノートを使ってもいいですよ。
自分の頭の中を整理するツールとして、万が一のときに家族が困らないためにも書くことをおすすめします!