50歳を目前に終活の一環として年賀状も見直してみることにしました。
いわゆる「年賀状じまい」というものです。
これまで年賀状のやり取りをしていた友達や以前働いていた会社で年賀状のお付き合いが続いている方の中に、年賀状じまいをする方がちらほら出てきました。
スマホが普及していつでも手軽に連絡が取れる時代になったので、SNSやメールで新年の挨拶を済ませる方が増えているんですね。
そこで私も終活の断捨離などもかねて、一度年賀状じまいについてしっかり考えていく必要があるなと思い、いろいろ調べてまとめました。
年賀状じまいとは「今年で年賀状での新年の挨拶をやめますね」というものです。
来年からは年賀状を送りませんよーという宣言を書いたものを送ることですよ。
年賀状や寒中見舞い、喪中はがきなどで送るケースが多いですが、最近ではLINEやメールなどを使って年賀状じまいを送るパターンも増えています。
私も年賀状じまいはLINEでもらいました。
一般的に年賀状じまいは60代~80代の方が送ることが多いですが、最近は若い世代にも増えているようです。
SNSを活用する人も多いので、わざわざ年賀状を書かなくても…という気持ちもわかります。
年賀状じまいをすることのメリットは大きく3つあります。
年末の忙しい時期に年賀状に時間を取られないことは非常に大きなメリットです。
年賀はがき代や業者に依頼する場合の印刷代、インク代なども年末の大きな出費の一つですから、お正月大きな出費を控えた我が家としてもメリットといえます。
私は40枚程度とそれほど多いわけではないんですが、年賀状のデザインを考えたり年賀状を買いに行ったり宛名を印刷したり投函したりと時間が結構取られます。
子どもが小さいときは写真選びもしていたので割と大変でした。
長年生きていると、いろいろな人間関係が増えてきます。
仲のいい友達だけではなく義理のお付き合いなんかもありますよね。
なんとなく続けている前々職の職場の人との年賀状とか。
そんな大きくなってしまった人間関係を整理して、今の自分自身にとって必要な人間関係に整えていけるのも大きなメリットでしょう。
今まで年賀状だけの付き合いと希薄だった人間関係も、年賀状じまいをきっかけに復活したり仲を深められたりすることもありますよ。
古い知り合いだと住所と電話番号くらいしか連絡先を知らないことも珍しくないですが、年賀状じまいでLINEのIDやメールアドレスを伝えることによって、まめにやり取りができるようになることがあるからです。
手軽にやり取りができるようになると仲が深まってきますね。
普段まめにやり取りをしている友達ならいいですが、年賀状だけのやり取りといった関係の場合、完全に縁が切れてしまうことにつながります。
また人によっては絶縁と勘違いする人もいるようですので、文面には気を付けたいですね。
年賀状じまいをしたものの、何年後かに年賀状を出したくなることがあるかもしれません。
そうなったときに出しにくいこともデメリットですね。
もちろん、年賀状じまいを送った後で、何年か後に年賀状を送ることはNGではありませんが、受け取ったほうはあまりいい気はしません。
年賀状じまいを送るときには、年賀状でのやり取りを今後一切することがないか十分検討することが大切です。
年賀状じまいは必ずしも文面で伝えないといけないという決まりはありません。
そのため、直接会ったタイミングで今年で年賀状書くのはやめることを伝えてもOKです。
年賀状だけのお付き合いになっていてもう何年も会っていないというような場合は、年賀状じまいを送らずに年賀状を出さないというのも一つの方法です。
付き合いが浅い人なら年賀状を送らなくなっても問題ありませんよ。
年賀状じまいの基本的な書き方は3つの構成を意識しましょう。
挨拶は年賀状じまいを送るタイミングに合わせたもので。
年賀状なら「あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします」
寒中見舞いなら「寒中お見舞い申し上げます。お変わりなくお過ごしでしょうか。」といった感じです。
年賀状じまいの理由を書く場合、面倒だからなんてことは絶対に書くのはNGです。
そういった場合は書かずに年賀状をやめることにするとしておきましょう。
年賀状じまいをした後もお付き合いを続けたい場合には、LINEのIDやメールアドレスなど代替の連絡手段を書いておきます。
年賀状じまいを送るうえでいつくかポイントがあります。
年賀状じまいには、いつ辞めるのかやめる時期をはっきり書きましょう。
一般的には「今年で終わり」と書きます。
年賀状じまいは友達に送る場合と会社の上司や目上の人に送る場合で文面を変えます。
また、今後もお付き合いを続けたいか、これを機にお付き合い自体やめたいのかによっても文面が変わってきます。
LINEやメールで年賀状じまいを送るときにも、同じ文面を一斉送信…というのは避け、一人ひとりに向けた文面を添えて送るようにします。
全部の内容を違うようにってとても大変なので、一言付け加える感じで大丈夫。
いずれにせよ、失礼にならないように書くことが大切です。
自分が年賀状じまいを受け取ったとき「もしかして私嫌われてる?」「私だけ出さないことになったの?」など不安になったり悲しくなったりしませんか?
私は不安に感じ寂しくなります。笑
年賀状じまいは受け取った相手が不安になったり嫌な思いをしたりしないよう、みんなに送っていることを書いておきましょう。
年賀状じまいを受け取ると「もうお付き合いしたくないってことね」と受け取られる場合もあります。
今後も変わらずお付き合いを続けていきたい場合は、その旨も書いておきましょう。
年賀状や寒中見舞いなどで年賀状じまいを送る場合は、手書きで一言メッセージを入れましょう。
簡単なメッセージでかまいませんので、添えてみてください。
普段からよくメッセージをやり取りするような仲のいい友達へ年賀状じまいをLINEやメールで送る場合、文面もフランクで問題ありません。
突然かたい文章が送られてくると身構えちゃいますよね。だから普段と同じような口調の文面のほうがいいかも。
あけましておめでとう!今年もよろしくね。
実は今回の年賀状を最後に我が家ではみんなへの年賀状じまいをすることになったよ。子どもの成長が見られないのは寂しいけど、SNSを使えばいつでも見られるしね。〇〇ちゃん(くん)の写真、LINEやメールで見せてくれると嬉しいな。
これからもメッセージよろしくね。
ちょっとかしこまった感じならこちら↓
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
来年からはどなた様にも年賀状から切り替えてLINEやメールで新年の挨拶をすることにしました。新年に限らずLINEやメールでメッセージのやり取りができればと思っています。これまで素敵な年賀状をいつもありがとうございました。
これまでと変わらずにお付き合いいただけると嬉しいです。
普段、LINEやメールでやり取りをしているなら、相手も知っているため改めてLINEのIDやメールアドレスを載せる必要はありません。
年賀状で年賀状じまいを送るときの例文です。
新年の年賀状で年賀状じまいを送られるといい気持ちはしないという声もありますから、丁寧な文面を意識しましょう。
あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
来年から年賀状での挨拶はやめて、LINEやメールに切り替えることにしました。これからはLINEやメールで、新年に限らずメッセージのやり取りができればと思っています。これまで素敵な年賀状をありがとうございました。
いつまでも変わらずにお付き合いいただけると嬉しいです。
LINE ID:
メールアドレス:
こちらも送る相手がLINEのIDやメールアドレスを知っている場合は書かなくてもOKです。
寒中見舞いで年賀状じまいを送る際にも、年賀状同様に少し丁寧な感じがおすすめです。
寒中お見舞い申し上げます。
今年で年賀状じまいすることにしました。これからは新年だけではなく、LINEやメールで連絡を取り合えたら嬉しいです。毎年素敵な年賀状をありがとうございました。
今後とも変わらないお付き合いをよろしくお願いします。
LINE ID:
メールアドレス:
寒中お見舞い申し上げます。お変わりなくお過ごしでしょうか。
私事ではありますが、本年よりどなた様にも年賀状を欠礼させていただくことにいたしました。何かとご迷惑をおかけしますがどうぞご了承ください。長年にわたりあたたかい賀状をありがとうございます。
今後はメールや電話にてお付き合いをさせて頂ければ幸いです。時節柄、お風邪など召されぬようご自愛ください。
LINE ID:
メールアドレス:
こちらも送る相手がLINEのIDやメールアドレスを知っている場合は書かなくてもOKです。
喪中はがきで年賀状じまいを送る際の例文です。
喪中につき年頭のご挨拶をご遠慮させていただきます。
○月に(続柄)(故人名)が○歳にて永眠いたしました。本年中に賜りましたご厚情を深謝いたしますと共に、明年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます。
なお恐縮ではございますが、来年度よりどなた様にも年始のご挨拶を控えさせていただきます。これまで毎年素敵な年賀状をいただきありがとうございました。ご了承くださいますようお願い申し上げます。
皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
年賀状じまいと合わせて人間関係も整えていきたいこともありますよね。
そんな場合の例文をご紹介しますので参考にしてください。
あけましておめでとうございます。
私事ではございますが、本年を最後としましてどなた様とも年賀状での挨拶を控えさせて頂きたいと考えております。インスタグラムやXで近況報告をしています。もしよろしければのぞいてみてください。勝手ではございますが、ご理解いただけますと幸いです。
今後のお付き合いを辞めたい場合は、新たな連絡先を書くのはやめておきましょう。
InstagramやXなどで近況を見てもらう程度であれば…ということであればそれぞれのIDを入れてもいいですね。
最近では「年始のご挨拶と年賀状じまいのお知らせ」といった年賀状じまいの文章が初めから印字された年賀はがきや寒中見舞いはがき、喪中はがきが販売されています。
デザインもおしゃれなものやかわいいもの、ビジネス関係に使えるものなどさまざまです。
こういったものを利用してみるのも便利ですね。
友達から年賀状じまいが届いたら、その友達は年賀状を出すのはやめておきましょう。
年賀状を送らないよ、と言っているのに送ってこられると心苦しいですよね。
また、年賀状じまいに対する「わかりました」的な返信も不要です。
年賀状じまいは年賀状作成にかかる時間や費用を節約できるほか、人間関係の整理ができるため、終活にももってこいです。
友達への年賀状じまいの参考になれば幸いです。